1988(昭和63)年4月の北神急行との相互乗り入れに備えて運行を開始した2000形。
◇車両
5両×4編成=20両で運行を開始。これまでに6両×4編成=24両が製造された。登場時の編成MT比は4M1Tだったが、現在は4M2Tに統一されている。1989(平成元)年にT(付随)車が加わり6連化された。西神・山手線で一番本数が少ない車種である。
車両は全て川崎重工製。
アルミ合金製の車体で、台車はS形ミンデン台車が採用された。
1000形3次車を基に作られていて変更点は少ないが、外観等は大きく異なっている。
車両塗装は1000形同様、パールグリーンとライトグリーンのツートンカラー。車番は神戸市電と同じく、角文字となっている。
前面灯は従来の丸形ライトから角形ライトになったほか、前面の窓は左右非対称型になった。
行先表示器は、前面・側面ともに大型化された。

冷房装置は各車両に大型2台設置されている。室内はそでの仕切りの形状が異なるほかはほぼ1000形と同一仕様となっている。
◇制御方式
主回路制御装置は運行開始当初チョッパ制御方式だったが、リニューアル工事に更新。現在は全編成がIGBT-VVVFインバーター制御となっている。なおインバーターは日立製。
◇リニューアル
2013(平成27)年よりリニューアル工事が実施された。先述のインバーター更新のほか、補助電源のMG→SIV化、床敷物の変更、座席袖の仕切り棒とつり革の増設などといった車両の改修工事が行われた。
また、22号車は車内照明がLED化されている。
◇その他
2002(平成14)年より、転落防止外ほろの設置が実施された。
◇車両主要諸元表
項目 | MC2・MC’2 | M1・M’1 | T・T’ |
形式 | 2100・2600 | 2200・2500 | 2300・2400 |
定員[座席数](人) | 130[48] | 144[56] | 144[54] |
最大寸法 (長×巾×高) |
19000mm×2790mm×4090mm | ||
台車形式 | 軸箱板ばね支持、車体直結式空気ばね支持方式 (FS-393形) | ||
主電動機 | 直流直巻補極付分割界磁方式(MB-3299-A) 130KW – 375V – 385A × 4両 / 編成 |
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駆動装置 | 平行可とう歯車継手式、一段減速歯車装置 歯車比 98/15 = 6.53 |
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制御装置 | チョッパー制御方式(自動可変界磁形)、定電流制御、回生ブレーキ(抑速・停止)付、応荷重連動式 | —— | |
運転性能 | 加速度 3.3km/h/S 減速度 常用 3.5km/h/S 非常 4.5km/h/S 均衡速度 100km/h |
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空気制御装置 | ATC装置連動、応荷重連動、電気指令式、電空併用ブレーキ、保安ブレーキ付 HRD-1-R |
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空気圧縮機 |
D-1215H-HS20J |
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集電装置 | —— | PT-4822-B-M×2台/両 | —— |
電動発電機 |
MG-111D-S半密閉自己通風式 |
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連結装置 | 編成両端 自動密着連結器及び電気連結器 中間部 棒状連結器 |
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冷房装置 | CU-773形ユニットクーラ 17000Kcal/h × 2台/両 | ||
誘導無線装置 | 金属帰路誘導無線(乗務員室間通話装置付) 4波 + 3波 | ||
自動列車制御装置 | 高周波軌道回路連続誘導受信方式(車内信号付3者択2) | ||
自動列車運転装置 | 車上演算方式、地上子6情報 | ||
電気方式・軌間 | 直流1500V架空単線式・1435mm |